A la découverte de Hommage Jacques Perrin

「時には他者の考えにとらわれずに自分の考えに従う。それは自身のアイデンティティーを主張すること、少なくともしばらくは理解されないという危険を冒すことなのです」

Jacques Perrin

自身の奇抜さを肯定し、自分のアイディアの為に身を投じること。それは真の生き方の流儀なのです。素晴らしい先駆者達のように限界を押し広げながら、ジャック・ペランは偉大なワインの歴史に名を残しました。比類ない本物のワイン「オマージュ・ア・ジャック・ぺラン」は、こうした精神から生まれたのです。独自でかつ並外れたワインという特徴の背後には、情熱を注いで作られた、真実を伝えるワインの秘密が隠されています。そこにはまた、ろ過せずに自然な方法で作られるこのワインを生み出した土地の由来、土地の起源が秘められています。それは、どんな妥協もしない、断固とした信念を感じさせるワインなのです。

「偉大なワインは味の由来をより純粋に表現するものでなければならない」

Jacques Perrin

その一生をかけて、ジャック・ペランは土壌、気候、そしてブドウの完璧な融合を探し続けました。最も自然で、元来の純粋な味に最も近づけるために、あらゆるアプローチを融合させながら研究を続けました。それは、ワイン本来の味というよりむしろその起源、味の本質を追求するものであり、偉大なワインが持つべき味を探す、普遍的で時を超えたアプローチでした。テロワールの持つ本来の特徴を引き出すために、土壌を改良したり、ブドウ畑とカーブで毎日熱心に働いたりすることで、ジャック・ペランは常にワイン本来の純粋な味を明らかにしようと努めてきました。このワインのアイデンティティー、それは正真正銘の最も純粋で、最も自然に近い形で表現されたテロワール(ブドウ品種、土壌、自然環境、人々が融合したもの)のアイデンティティーと言うことができます。それは土地の本質、味の起源に迫ることを可能にする理想的な条件下でのみ存在することのできるワインなのです。

「流行や時代のしきたりに敢えて逆らうこと!」

Jacques Perrin

1978年まで家族経営のドメーヌを率いたジャック・ぺランは、シャトー・ド・ボーカステルの飛躍に大きく貢献しました。

先見の明を持った彼は、1960年代より有機農法、1974年からはバイオダイナミック農法を取り入れた初めての人物でした。それは時代の流れに逆行するものであり、時に同業者の無理解に立ち向かわなければならないこともありました。彼はテロワールの自然を尊重することは良い選択だと確信していたのです。

先駆者であった彼は、収穫の難しさから長い間忘れられていたこの地方の在来種、ムールヴェードルの価値を高めると共に、シャトーヌフ・デュ・パプの本来の魅力を引き出す作業に着手しました。ムールヴェードルは「オマージュ・ア・ジャック・ぺラン」の主要品種であり、このワインの味わいを代表するものです。

探求熱心であった彼は、シャトーヌフ・デュ・パプの指定地域の北側にある忘れられたテロワールに再び価値を見出しました。その土壌、恵まれたロケーション、日当たりの良さに魅了されたジャック・ぺランは、今日まさしく財宝となったそのテロワールを再びよみがえらせるすべを持っていました。その土地こそが、「オマージュ・ア・ジャック・ぺラン」を生み出すヴィエイユ・ヴィーニュを育てたテロワールなのです。

「その並外れたさわやかさが一つの例外を作り出している」

Famille Perrin

ジャック・ペランによって復活したシャトーヌフ・デュ・パプの在来種ムールヴェードルを使用した、驚くほど凝縮したワインです。ブラックベリー、カシスなどの黒系果実、スパイス、皮などの非常に複雑なアロマ。タンニンは滑らかで気品がありエレガント。高い純度と長期熟成に耐えるポテンシャルを備えた各ヴィンテージは徐々にゆっくりと熟成され、複雑に進化していきます。

まぎれもないシャトーヌフ・デュ・パプでありながら、一つの解釈、独自の視点を提示するワインとなっています。そこには、このワインが生まれたテロワールへの敬意が込められており、

そのテロワールとは、ジャック・ペランが大切にしたバイオダイナミック農法に従い、可能な限り自然に近い方法で育てられた老齢のブドウの木が広がる素晴らしい土地なのです。

« このワインは、歴史、一族、文化と、ワイン生産者が5世代に渡り語り伝えてきた秘密を継承しています。 »

Famille Perrin

現在、ペラン家の5代目がワイン製造の指揮を執っています。

「ジャック・ペランの最も偉大な貢献の一つは、他のドメーヌが殺虫剤を使用していた時代に、有機農法とバイオダイナミック農法へと進路を変える決断を下したことでした。彼は時代と逆行した方向へと進みました。殺虫剤の使用が良いことではないと直感していたからです。そして、彼は正しかったのです。まさに先見の明があった人物でした。自分が正しいと本人はわかっていたのでしょうか?彼はただ自分が感じた通りのことを、良いと思われる方法で行ったにすぎません。2、30年前に彼が思い描いたことが正しかったと、今明らかになったというわけです。」

Famille Perrin

「偉大なるワイン、それは感動、文化、時を超えて語り継がれる伝説なのです」

Jacques Perrin

ヴィンテージ2015年 – ラ・スブリーム

2015年は素晴らしい気候条件の年となり、卓越したヴィンテージが生まれました。「オマージュ・ア・ジャック・ペラン」のテロワールで生み出された完璧なワインとなりました。凝縮された、ピュアで力強いこのワインは、上質で豊富なタンニンと優れた果実のアロマが特徴。まさに傑出したヴィンテージです。(2017年12月)

ヴィンテージ2010年 – ラ・セレーヌ

2010年は全てにおいてバランスのとれたヴィンテージ。上質なタンニンと完璧な酸味、果実の凝縮した素晴らしいアロマ。すべての調和の恩恵を受けたワインです。(2017年12月)

ヴィンテージ2005年 – ラ・ボーテ・ジュヴェニル

すでに10年以上の歳月が経つものの、2005年のヴィンテージはまだ若々しい激しさを感じさせます。上質なタンニンとスパイスの効いた果実のアロマが特徴。色鮮やかで力強いワインです。若々しさが際立ちます。(2017年12月)

ヴィンテージ2000年 – ラ・コンプレキシテ

2000年は熟成したワインの複雑さを持ち合わせたヴィンテージ。豊かで力強く、凝縮した味わいが特徴です。スパイス、完熟した果実、皮、はっきりとしたタンニンの味わいと上質な酸味の複雑なアロマが広がります。複雑な味わいが徐々に明らかになる喜びを感じさせるワインです。(2017年12月)

ヴィンテージ1995年 – ラ・ヴォリュプテ

1995年はコクのある官能的で力強いワインです。エネルギッシュで、力強いタンニンの味と繊細な酸味、胡椒の香りが広がります。生まれた土地を誇りとするワインが持つ熱情と力強さを感じさせるヴィンテージです。(2017年12月)

Château de Beaucastel
84350 Courthézon
contact@hjp.wine